青いとんぼ

徒然なるままに安田章大くん

STAGE SQUARE

「身体と心がものすごく分離してた」

「僕自身がコージになってしまって安田章大自体がいなくなってた」

「公演数がもっと多かったら心身ともにもたなかったかもしれない」

 

開幕してしばらくの間心に決めていたこと

「心配を掛けるような姿を絶対に見せない」

楽屋の扉を閉め、誰にも知られないように舞台に立つための調整を行った。

 

 

 

いかに俺節が大変だったか身にしみて感じる…

 

 

私は演技してる姿すごく好きなんだけど、それが安田くんにとっていいのかはわからない。むしろ悪いのかもしれない。やってて楽しいよりも辛いのほうが勝るのであれば舞台はもうやらなくていいかなって思うし。

 

 

心配をかけるような姿は絶対見せないように楽屋の扉を閉めて、1人で全てを抱え込んで廃人みたいになってたってもう胸が痛いわ…。

 

そんで、楽屋から一歩出ると、全然平気みたいな顔して気丈に振る舞ってたんか思うと泣ける!

 

 

 

それをさぁ、他の演者もなんとなく察してたんだろうね。だからみんなもそっとしといてあげたんだろうけど、さすがにって時があってその時みんながとった行動が「大丈夫?」という心配するような声掛けだとさらにきっと篭ってしまうから、カテコ終わって幕が閉まった時にわっと安田くんの元に集まって頭とか肩とか触ってもみくちゃにするっていうやり方だったのかなと思うと他の演者さんたちの優しさをすごく感じるね。

 

その後やろ?楽屋から出ることをしない安田くんが共演者の楽屋の前 でうろついていたのは(笑)

で、一人一人に「ありがとう」伝えにいく安田くんは安田くんすぎたしなぁ。これだからみんなも労りたくなるんだろうし。

 

それきっかけかな

「みんなが僕を支えてくれているのが伝わってきた。これからは仲間をもっと信頼しようと思って、弱い姿も見せれるようになりました」

 

 

って語ってて。

 

 

この流れ全部追っかけてドキュメントにしたら号泣間違いなし。

 

 

稽古の時から既にやばかったもんなぁ

 

まず稽古中から、いやもう稽古前から大好きな酒を禁酒するところから始まり、稽古中毎度毎度一切手を抜かず取り組み、稽古終わった後ヘトヘトになりながら帰り、今までの舞台は他の演者の人とコミュニケーションをすごく大事にしてて、飯に誘ったりしてたのに、今回は他の演者の方ともほとんど飲みに行くこともせずに、、、

 

 

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この雑誌のインタビュー数日前に俺節の仲間が久しぶりに集まった時、「再演できたら」という声が上がったけど躊躇する。

「またやりたいという気持ちもありますが、初演を超える自信が持てなかった…。それに自分なりに追い込んでやり切りましたが、今でも力不足やったなと思います。あの役を演じるためのレベルに僕は達していなかった」

 

 

あんなにレベル高い演技をしといてまだ力不足と思うなんて自分に対して過小評価し過ぎやしないかい?もっと自分を褒めてあげてもいいくらいなのにな。

 

もしこれから将来別の誰かが俺節やったとしても、安田くんには敵わないと思うよ。

 

 

俺節の仲間が集まった時、「再演できたらいいね」ってみんなが話してる時、安田くんはちゃんと自分の気持ち言えたかな?言えてなさそうな気がするけど。空気を乱さないように口をつぐんでそうで。「俺はもうええわぁ」なんて座長が言ったらリアルすぎだし。

 

 

 

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今後について

「またお話をいただけたら頑張りたい。ただ、やっぱりグループで揃ってる姿がいちばんいいね、と思われたい」

 

 

安田くん自身が1人よりもグループで活動してる時の方が楽しいんじゃないのかなぁって思う。どんなに辛くても1人じゃないから。辛くても笑って乗り越えられるんだよな。俺節でそれを一層感じてそうで。俺節の時だいぶ孤独だよね。途中から他の演者も信頼して〜ってなってるけどそれまでが孤独すぎる!誰かに頼ることもせず、1人で背負い込んで戦い続けたってかんじ。そりゃ辛いわ〜。

 

 

手を抜くことを知らないからいつか本当に死んでしまいそうで心配。それよりかは6人の男たちに守られながら仕事してる方が私としては安心やから、そういう意味ではグループでの活動に重きを置いてくれたほうがいいのかなって思う。