「人としゃべるのも、メンバーと一緒におるのすら嫌だった」
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「人としゃべるのも、メンバーと一緒におるのすら嫌だった」の発言から、その時期に該当する2007年を振り返る
当時、メンバーもよく安田はいつも楽屋にいないと言っていた。47のDVDでも一人で会場裏でギターを弾いてる姿が映し出されている。
メンバーから楽屋で弾けばええやんって言われたときの回答に言葉を濁していたのを覚えている。
ライブの時会場裏、誰もいないとこで弾くのは、「メンバーと一緒にいたくないから」なのだと。そんなこと言えるはずもなく。「俺らのこと嫌いなん?」と横山さんにレコメンのゲストに出た時に言われたりもして。
たぶんメンバーも薄々気づいてることではあったと思うし。「いつも無理して笑ってるから」とかメンバーも実際言っていたこと。
47の時は本当につらかったみたいで、吐いたりもしてた。それに対して、つわり?みたいなかんじでメンバーはいじって笑いのほうに持っていってたけど。正直本当につらいんやろうなって思ってた。
ライブリハ終わった後、動物園に行こうってメンバーが誘ったのに結局行かずにそのままホテルに帰ってしまったのもやはり一緒にいたくなかったからなのか。
このことで大倉がしばらくずっと「動物園行こうって行ったのに来なかった。来ると信じてたのに。ヤスは動物嫌いなんすよ」っていじったりして。ここだけ見ると、大倉が安田くんと動物園に一緒に行きたくて行きたくて仕方なかったみたいでちょっとかわいいけど(笑)
また動物嫌いなのかに対しても、しっかりと否定することもなかった。
その当時はいつもつらそうに笑ってて、私は今でもそのことが蘇るから47のDVDはあまり見れない。
この時期って優しい優しいって言われてて(今もだけど)それが負担だったりする次期でもあって、みんながこういうふうに言うからそれに応えられるようにいい子でいなきゃって思いすぎてた部分もあったりもしたから。
なかなか自分を出せなかったり、言いたいことも言えなかったりして。ずっとみんなの期待に応えられるよう偽りの自分を演じてたってかんじ。
で、つらいから精神力を強くしようって思ったみたいで、セラピー本をいっぱい読んだりしてたみたいだけど。
幸せになるための本みたいなのもいっぱい読んでたみたいで。一回安田くんが読んでるっていう本を見つけ出して、どんなものなのかと思って本屋さんで探してちらっとさわりだけ読んでみたことがあるんよ。
読んですぐ閉じたからね。なんかゾワッと鳥肌立ったの覚えてる。どんなことがあっても笑顔でいなさいとか相手のために尽くしなさいとかそういうこと。だからやん!みたいな。本に完全に影響されてもうてる!
相手のために尽くすことで幸せになれるって思ってるから、それがまた人の為人の為で自分は我慢につながって、本の言う通りにしてるのに全然幸せになれないし、ただつらいだけみたいな。
結構もう自分の身を削ってまで人に尽くしてるぐらいあったから、自分の身を削りすぎて自分がもう潰れちゃってもうてたからアカンかったのよねー。
けど、どっかで本当はこんなんじゃないのにっていうのをずっと頭の中にはあった。
でも、そんな自分を出してしまったら、みんな僕から離れていくんじゃないか、それが怖くて自分を出せないでいた。
またそれに対して追い討ちをかけるように「ヤスは友達なんだけどなんか遠いね」とか優しすぎることを注意されたりだとか友達から言われて、もうどうしていいのかわからなくなってしまう。 それに仕事の面でもすごく悩んでたみたいだし。個人での仕事がなかなか得られなかったりして。
こうして内に籠ってしまうわけなんだけど、ある時、食事会かなんかちょっと忘れたけど参加した時に、そんな安田くんの異変に気づいたある友達に、ちょっと話そうかみたいなかんじで呼び出されてその場所から離れた場所に移動して、二人で話すの。
その時に、安田くんがその友達に全部話すの。本当は優しい奴でもなんでもなくて、もっと○○したいし、○○もしたい。もっと自分は我が儘な奴なんだと。いうことから、今の仕事に関してとかもろもろ全部泣きながらその友達に話して、その友達も泣きながら聞いてくれて。
その時に言われた言葉が「やっと話してくれたね。距離が近くなった気がする」と言われたって、そこから少しずつ自分も出せるようになって。
当時沖縄の大地の助言みたいなのも聞いて、自分を出せるようになったとも言うてるけど、その友達に本音を語ったことも影響が大きかったんじゃないかって思ってる。
まぁ今では、もう30代だし考え方も変わって、精神もそこそこ強くなってることだから(たまに病んでるけど)そこまでは心配してないけど、「来る者は拒まず、去る者は追わず」タイプらしくって、みんなと仲良くしよう精神なくせに、なんだか人間関係に冷めてる部分あるんだよなぁー。
例えば、恋人いたとして「別れよう」って言われたら「ええよ」ってあっさり返しそうな気がして(笑)
けど、すごいドライなとこはドライな安田くん、悪くない。