青いとんぼ

徒然なるままに安田章大くん

FLIX 6月号

スキャナー 安田章大くんのインタービュー部分

 

 

こういう記事って最初にいっぱい褒めてくれるから嬉しいんだよねー。今回もいっぱい褒めてくれてる。

 

ざっくり言うと、

「安田くんが現場に入った途端、やわらかい雰囲気に空気がほぐれた」

「取材日で撮影、インタビューをたくさんこなしていかなきゃいけないけど、快く丁寧に対応していた」

「礼儀正しく、まじめで笑顔がかわいいなんでも出来る子。どの現場においても、彼の評判はぶれることがない」

っていうのが冒頭に書かれてる。

 

 

●安田を含む複数の役者がいるシーンで、自分が映らないカットを撮るときでも相手役の目線の先にいようとしてくれることにしていたことに金子監督が感心していたという話

『そうしたくてやってるんです。どの現場でもそうしています。相手側からすると、そこにいないままでお芝居するより、絶対にいてくれたほうがいいと、僕は思っているので。』

  こういうとこすごいなぁと思う。自分は映らなくていいシーンだから何もしないとかじゃなくて、こういう現場でも相手の立場に立って行動することができるんだなって。本当はこの時間って休憩してていい時間だったりすると思うんだよね。それでもこっちのほうが相手にとっていいからと行動することができる。安田らしいね。

 

 

●芝居のことをスタッフさんにも聞く

『芝居のことをスタッフさんに聞くのって大事やと、僕は思うんです。いろんな現場に行っていつも近くで芝居を見てらっしゃる方々やから』

ばしゃ馬の撮影中、照明技師に「ヤス、このときの角度はこっちのほうがいいよ」と教えてもらった。プロがいいと思う角度、それによって決まるライティングがあることを知った。自分に出来ないこと、足りない部分、多くのことに具体的に気づくようになった。その技師とは今も信頼関係が続き、その後、別の現場で再会したときには「久しぶり!」と喜び合ったらしい。

 

 いろんな人から意見を取り入れようとする姿勢。しっかりとコミュニケーションを取ってよりよいものを作り出そうとする。この積極性がいいよなぁ。しかも、照明技師さんに「ヤス」ってもうあだ名で呼ばれてるや。しばらく撮影で一緒になったらこういうものなのかどうかはよくわからないけれど。

 

 

●どの仕事に向き合うときにも、共通して心掛けてること

『等身大でいるってこと。嘘つくの大嫌いなんで。わからないものはわからないって、興味のないものは興味ないって』

これ読んだとき、なんか自分に言い聞かせてるかのように感じた。こういう自分でありたいみたいな。

 

 

―スキャナーの主人公も、スキャニングの力によって流れ込んでくる外観の醜さに疲弊して、一度は心を閉ざしてしまう。それに似た生きづらさを感じたことはないか。

『あります。8年くらい前かな。芸能界っていうのは夢を売る仕事だし、影響力があまりにデカいし。エンターテイメントを作るためにはある程度の演出が必要なんだけど、でも、それは嘘やんけ!って思ってたんですよ。リアルじゃない。僕の思ってた芸能界はこんなんじゃない、って思ってしまって。対人恐怖症じゃないですけど、人としゃべるのも、メンバーと一緒におるのすら嫌になり、ひとり閉じこもった時期がありました』

  嘘やんけ!って思ってたのは、たぶん自分に対してもだよね。思ってることも言えずに偽りの自分を演じてた部分もあった時期でもあるから。

この取材を受けたのはおそらく2015年やと思うから、2007年、47のときかな?これに関してはあらゆる雑誌で答えている事柄でもあるけど。「人としゃべるのも、メンバーと一緒にいるのが嫌だった」っていうには。実際その当時も既に安田くんのファンであった私は、そのことについてよく感じ取っていたことでもある。

詳細は別記事→「人としゃべるのも、メンバーと一緒におるのすら嫌だった」

 

 

『今でも人の欲の強すぎるとこにいるとしんどいです』

『我が我が、っていう気持ちは、この仕事をしていくにはもちろん必要なことだし、そういう人のことは否定しません。でも僕は、そういうスタンスは好きじゃない』

 私の中で芸能人ってそういう人ばっかりなんじゃないかなーっていうイメージがあって、我が我がという考え方。だからこそ、有名になったりするんじゃないかなって。もう人を蹴落としてまでいかないと厳しい世界だったりするんじゃないかなと思ってて。

それでもそういう道を選ばない安田くんは性格がいい意味で芸能人じゃないなぁってしみじみと感じる。

どこまでも優しいっていうか、こういう世界で仕事をしていたら、そういう人ばっかりに会うだろうに。

こういう考えの持ち主だからこそ、安田くんに惹かれたっていうのもあるし。周りが前へ前へっていく中で後ろのほうで控えめな安田くん。なんか愛おしくなってくるね(笑)

今でもそういうとこあるから、誰かが前にいくとスッと後ろの方に一歩下がるみたいな。

これだからいつまで経っても知名度が低いんだよってつっこみたくなる時もあるけど、結局こういう人だから好きになったんだろうし、応援したくもなる。

こういう考えの人は芸能人で珍しく、貴重だから今後もこの考え方崩さずにいってほしい。

 

 

『気を遣わられる人間には絶対になりたくないんです。いつまでも怒ってもらえる人でありたい』

  この考えを持ってる限り、どんなに年取っても安田くんはずっと安田くんでいそうだよね。芸能界長いからとか年齢上だからとか経験あるからとかで見下したりだとか、えらそうにしたりすることもなく、今のかんじを貫いてそうだし、貫いてほしいし。

おじいちゃんになったら、もっと動きものろまになって、しゃべりもスローになるのかなー?(笑)